「ありがとう」を省かない──些細な感謝がチームを変える理由
仕事の報告に「ありがとう」を返していますか? 効率を重視するあまり省略しがちなその一言が、実はチーム全体のパフォーマンスを左右しているかもしれません。事業立ち上げの現場で気づいた、感謝の言葉の持つ力についてお話しします。
仕事の報告に「ありがとう」を返していますか? 効率を重視するあまり省略しがちなその一言が、実はチーム全体のパフォーマンスを左右しているかもしれません。事業立ち上げの現場で気づいた、感謝の言葉の持つ力についてお話しします。
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「人と働く」悩みの続き──プレッシャーと配慮のジレンマ
以前、ポッドキャストで「人と働くということ」というテーマでお話ししたことがあります。
内容としては完全に悩みのぼやきだったんですけど、事業の立ち上げにおいてチーム全体のパフォーマンスを上げなければいけない一方で、その姿勢を前面に出すとチームメンバーにプレッシャーを与えてしまう。
ストレスになったり、モチベーションを削いでしまったりするんじゃないか──そういうジレンマですね。
結局、人と人で働いているのだから配慮は必要だよね、という結論に落ち着いたんですが、正直なところ未だにこの悩みの渦中にいます。
ただ、その第一歩となるアプローチを一つ見つけて、実際に実行しています。
それが今回のテーマ、「ありがとうを省かない」です。
日常にあふれる「ありがとう」のチャンス
皆さんは普段、ありがとうをちゃんと相手に伝えていますか? 言葉として発しているだけじゃなくて、その感謝がちゃんと相手に届いているかどうか。
日常生活を振り返ると、ありがとうを言う機会って本当にたくさんあるんですよね。
テーブルでちょっと手の届かないところにあった醤油を取ってくれたとか、なくなりかけていたトイレットペーパーを補充してくれたとか。
もっと大きく言えば、いてくれるだけで、出会ってくれて、生まれてくれて──いろんなありがとうがある。
これはビジネスシーンでもまったく同じで、どんな些細なことにも「ありがとう」のチャンスは転がっているんです。
そういうシーンで、ありがとうを省いちゃいけないよな、というのが僕の考えです。
報告ひとつに「ありがとう」を返す意味
たとえば、チームメンバーがタスクの進捗状況を報告してきてくれたとします。
LINEやチャットツールで「現在こういう状況です」と送ってくれた。
それに対して「仕事なんだから当たり前でしょ」とか「メッセージを何回もやり取りするのは時間の無駄だよね」というスタンスに立つなら、確認した時点でそのやり取りは終わりです。
でも、そこで一言「ありがとう」を返す。
これが非常に重要だと思っています。
なぜかというと、その報告の背景には相手の行動があるわけです。
その行動を認めてあげることが大切なんですよね。
相手がどんな気持ちで、どういう状況の中でその報告を上げたのかは、想像するのが難しいかもしれない。
でも相手は何らかのアクションを取って、文章を書いて、自分に送ってくれた。
そこにありがとうがないと、送ってくれた人はその行動を誰にも認められずに終わってしまうんです。
ありがとうの連鎖がチームを最強にする
自分のアクションが認められないと感じてしまうと、「何の意味があるんだろう」と思ってしまいますし、モチベーションも持ちづらい。
次の仕事への意欲にもつながらず、チーム全体の意識がどんどん下がっていってしまいます。
でもそこで「ありがとう」の一言を添えると、「自分のやったことをちゃんと認識してくれているんだな」と感じてもらえる。
それが伝わっていれば、「次はもっと頑張ろう」「もっといい報告を上げられるようにしよう」というモチベーションになる。
そのループが回れば、パフォーマンスはどんどん上がっていくわけです。
一回のやり取りで見れば、本当に些細な差です。
でもそれが積み重なると、やったケースとやらないケースでは大きな溝が生まれると思っています。
そしてもうひとつ面白いのが、ありがとうって言うと、相手もありがとうって言うようになるんですよ。
チームの中に感謝を伝えるカルチャーができて、ありがとうの連鎖が起きる。
お互いを認め合える関係性ができた職場──そんなチームがあったら最強じゃないですか。
しかも、相手もありがとうを返してくれるようになるので、自分自身のモチベーションにもプラスになります。
効率とコミュニケーションのバランスを取る第一歩
だからこそ、どんな些細なことでもありがとうをちゃんと言う。
これを欠かさず徹底するというのは、積み重なったときに大きな差が出る、非常に重要な行動だと捉えています。
僕は最近、どんな形であれ、どんな些細なことであれ、ありがとうを伝えるようにしています。
結局は人と人とで働いているので、感謝の言葉は省略すべきではない。
これがまさに、効率とコミュニケーションのバランスを保つための実践的な第一歩かなと思っています。
これからも継続してみたいと思います。
皆さんも今日、誰かにありがとうを伝えてみてください。
まとめ
- 仕事上の些細なやり取り(報告・連絡など)にも「ありがとう」を省かないことで、相手の行動を認め、モチベーションの好循環を生み出せる
- ありがとうは伝染する──自分が言い続けることでチーム全体に感謝のカルチャーが育ち、お互いを認め合える関係性ができる
- 一回の差は些細でも、積み重ねると「言うチーム」と「言わないチーム」の間に大きな溝が生まれる