プライド — 外に見せる誇りと内に持つ矜持をふたつに切り分ける

プライドとは謝れなくなる厄介な感情。でも「矜持を持つ」ことは、人を支える静かな誇りだと気づきました。その違いを日常の場面から考えた30分。

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プライド — 外に見せる誇りと内に持つ矜持をふたつに切り分ける

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行動の邪魔をするプライド

プライドという言葉を聞いたとき、皆さんはどんな感情になるでしょうか。

私自身は、プライドを少しネガティブに捉えています。

何かしらの行動を起こそうとするとき、たとえば「きっとこれが正しいだろう」「人を喜ばせられるだろう」と思えることをしようとするときに、プライドが邪魔をすることがあると思うんです。

わかりやすいのは、人に謝るときです。

自分が悪いことをして、過ちを認めなければいけない。

そんな場面でプライドに邪魔されると、謝りたくても謝れないというジレンマに陥ってしまいます。

これは決して珍しいことではないと思っていて、私はプライドのこういう側面があまり好きではありません。

力になる誇りを「矜持」と呼ぶ

ただ一方で、プライドが力になる場面もあると思っています。

たとえば先輩としての意地や責任感、あるいは格好悪いところを見せたくないという気持ち。

そういうものは活力の源になります。

一般的に正しいかどうかはわかりませんが、私はこのネガティブな面とポジティブな面を切り分けて考えています。

ネガティブな方を「プライド」、ポジティブな方を「矜持(きょうじ)」と呼んでいます。

正直に言うと、話しながら「矜持ってどう書くんだっけ」となってしまいました。

調べ直してみると、矛偏に「今」と書く「矜」に「持」で矜持。

自分の能力や立場に対する誇り、自負を意味する言葉だそうです。

内面的な矜持と、外面的なプライド

矜持には、大きく二つの特徴があるそうです。

一つは内面的な誇りであること。

他人に見せびらかすものではなく、心の中に深く持っている自尊心や信念です。

もう一つは自己抑制で、自分の欲や周りの意見に流されないように、自分をコントロールする節度を含んでいます。

例文としては「プロとしての矜持を持つ」「職人の矜持にかけて、妥協した仕事はしない」といった使われ方をします。

では、プライドとは何が違うのか。

これも調べてみると、矜持が内面的なのに対して、プライドは外面的なのだそうです。

他者からの評価や見え方を気にし、自分を高く見せたいという自尊心や見栄。

自分の切り分けは、案外間違っていなかったのかもしれません。

完璧主義で投稿できなかった半年間

たとえば「完璧に見せたい」「話が上手いと思われたい」というプライド。

ポッドキャストをやっていると、噛みたくないと思う瞬間がよくあります。

普段は聞き心地が悪いので噛んだところをカットしていますが、今回はノーカットです。

噛み噛みですし、矜持の漢字もずっと間違えていました。

このポッドキャストは今年の頭に始めたのですが、年の前半はほとんど投稿できていませんでした。

原因はまさにそれです。

最初から上手く話せるはずもないのに、上手く話そうとして完璧を目指し、編集を重ねてから上げようとしていました。

その結果、行動ができなくなり、皆さんに届けるのも遅くなってしまいました。

これはプライドが悪さをした、ネガティブな方向に働いた例だと思っています。

見えない努力に宿る矜持

同じポッドキャストの文脈で矜持を考えてみると、届けるものやクオリティに対する責任感がそれにあたるのだと思います。

プロのポッドキャスターは、まず噛みません。

普段から喋る練習をしていたり、話す前に口を動かすトレーニングをしていたりと、後天的な地道な努力があるはずです。

自分で一度通しで聞いて状態を確認してから届けている方もいると思います。

そうした裏での努力は、聞き手からは見えません。

それでもきちんとやったうえでコンテンツを届けている。

これこそが矜持、つまり責任感や自負から来る内面的な誇りなのだと思います。

私にも一応矜持はあって、あまりにもひどいところはカットしています。

ただ、いまプライドや矜持を強く持ちすぎると、年初のようにまた投稿できなくなってしまう。

なので今は少し気楽にやらせてもらっています。

最初は矜持をプライドの訳語くらいに思っていましたが、調べてみると言葉の定義としてニュアンスの違いがありました。

個人的には、プライドよりも矜持の方がかっこよくて好きです。

噛み噛みのまま上げている時点でプライドは捨てていますが、コンテンツに対する矜持は持ってやっていけるよう頑張りたいと思います。


まとめ

  • プライドは、謝るべきときに謝れなくなるなど、正しい行動の邪魔をすることがあります。
  • 矜持は心の中に持つ内面的な誇りで、プライドは他者からの見え方を気にする外面的な自尊心です。
  • 完璧を目指すプライドは行動を止めてしまいます。見えない努力を支える矜持を持ち続けたいと思います。

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