聖域とデジタルデトックス — お風呂にスマホを持ち込まないだけで頭が軽くなった
スマホの電源を切って、雨の夜に閉館間際の温泉へ行きました。もやがかかっていた頭が、驚くほど軽くなったんです。その日から、スマホを持ち込まない「聖域」を暮らしの中に作ることを考えています。
🎧 Spotify で聴く · Apple · YouTube · Amazon
目立とうとする情報に囲まれた毎日
今日は「聖域とデジタルデトックス」というテーマでお話しします。
現代はしばしば「情報過多」の時代だと言われます。
ネットでたくさんの情報にアクセスできるだけではありません。
街には電光掲示板や広告があふれ、電車やタクシーの中にも広告があります。
いろんなものが私たちの注意を引こうとして、目立とう目立とうとしているんです。
かく言うこのポッドキャストも、もしかしたらそのひとつなのかもしれません。
少し前に「SNS疲れ」という言葉がニュースで取り上げられていた記憶があります。
特に若い世代が、SNSにだるさや嫌悪感を覚えて一時的に離れることを指していたようです。
最近はあまり耳にしないので、一過性のブームだったのかもしれません。
やはりSNSの引力はとても強く、簡単には抗えなかったのだろうと思っています。
私も含めて、みんな情報に浸された毎日を過ごしています。
そのことに疲れを感じたことはないでしょうか。
あるいは、浸されているのが当たり前になって、その感覚すら麻痺しているのかもしれません。
5、6時間目の頭と、ゆでガエル
少しイメージしにくいかもしれませんが、学生時代を思い出してみてください。
朝からずっと座って授業を受けて、5、6時間目になると、頭に入れようとしても入っている感じがしない。
頭がパンパンで、文字をなぞっているだけになっている。
それでも教科書に向かったり、先生の話をなんとか書き留めたりする。
そんな経験はないでしょうか。
これは、常に情報にさらされている状態の、わかりやすい例だと思っています。
そして現代の私たちは、特にSNSによって、インプット地獄の入り口に立っているのではないでしょうか。
勉強のときのように、一度に大量の情報を詰め込むわけではありません。
何らかの情報が、常に薄く頭に入ってきている状態です。
だから急に頭がいっぱいになることもありません。
でもインプットの波は止まらない。
いわば、ゆでガエルのような状態になっているのだと思います。
デジタルデトックスは「一回きり」ではなく
そうしてインプットにさらされ続けている頭を守るには、いわゆるデジタルデトックスが必要なのではないかと思っています。
スマホやテレビなど、身の回りのデジタル機器から一時的に距離を置くことです。
この言葉には、一時的な離脱のような響きや、どこか意識の高い人の言葉のような響きもあると感じています。
ただ私は、デジタルデトックスは一回きりのものではなく、ルーティンとして定期的に必要なものだと考えています。
そう思うようになったのは、最近その恩恵を実感したからです。
雨の夜、閉館間際の温泉で
私は普段ずっとパソコンで作業をしています。
パソコンから離れても、すぐにスマホへ手が伸びる。
見たくもないのにSNSを開いてしまう。
典型的な情報過多の状態でした。
そんな疲れた毎日の中、ある日ふと思い立って、雨の夜、閉館間際の温泉に行ってみました。
閉館前で天気も悪かったので人は少なく、話し声もあまりありません。
入ってくる情報がないんです。
お風呂にスマホは持ち込めないのでロッカーに置き、そのときはなんとなく電源も切っておきました。
すると、もやがかかっていた頭がすっきりしました。
文字通り頭が軽くなって、気分も楽になったんです。
お風呂には情報源が何もなく、インプットが止まって、自分の考えを外に出せるゆとりができた。
そんな時間だったのだと思います。
それは荷物をどんどん背負い込むのではなく、いらないものを整理して置いていく作業だったのかもしれません。
自分にはこういう時間が必要だったんだ、と思いました。
そしてこれは、私に限らず誰にでも必要なものなのだと思います。
スマホが入れない「聖域」をつくる
この体験があったので、意識して続けなければと思いました。
ただ「デジタルデトックスをやろう」と言うだけでは続きません。
定期的にやるには仕組みにする必要があります。
とはいえスマホの引力はとても強く、私自身の自制心も足りていません。
そこでいいなと思ったのが、聖域を作ることです。
スマホが入れないエリアを決めてしまうんです。
たとえばトイレにはスマホを持ち込まない。
お風呂の時間はスマホを持ち込まない。
寝る前はスマホをそばに置かない。
空間でも時間でもいいので、聖域を作るのはとても効果的だと実感しています。
効く理由は2つあると思います。
ひとつは、「〇〇なら〇〇する」というif-thenプランニングの形になっていること。
もうひとつは、新しい習慣を作るのではなく、今ある習慣の中に組み込めることです。
私が特にいいと思っているのは、お風呂にスマホを持ち込まないことです。
リラックスの場であるお風呂でインプットを止められれば、リラックスの効果を最大限に引き出せそうですし、何より頭も体もすっきりします。
湯船で動画を観るのが好きな方もいると思いますし、それをやめてほしいわけではありません。
ただ私の場合は、そうしてみたら頭が少し軽くなりました。
自分なりのデジタルデトックスの方法があれば、ぜひ教えてください。
まとめ
- 現代の私たちは常に情報を薄く浴び続けていて、ゆでガエルのように疲れに気づきにくくなっています
- 雨の夜の温泉でスマホを手放したら、頭のもやが晴れました。インプットを止めると、いらないものを置いていけます
- デジタルデトックスは一回きりではなく、スマホが入れない「聖域」を既存の習慣の中に作ると続けやすくなります
メールで受け取る
新しい回の配信と、記事にだけ書いた続きを、たまにメールでお送りしています。無料で購読する。
この回について思ったこと、下のコメントで聞かせてもらえたら嬉しいです。ひとりごとに返事がもらえるのは、けっこう嬉しいものなので。