相対化の技術 — 頭の中の1分の1を5分の1にする
嫌なことがあると、そのことだけで頭がいっぱいになってしまう。私は2、3日、ひどいと1週間くらい引きずるタイプです。そういう時に効く「相対化」という考え方について、コーヒーを飲みながら話しました。
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嫌なことがあると、それだけで頭がいっぱいになる
今日は「相対化の技術」というテーマでお話ししたいと思います。
相対化。
相手に対する、と書いて相対ですね。
対義語は絶対です。
これはちょっとメンタルヘルスというか、精神的な部分に効いてくる話になります。
自分の経験談でもあるんですけど、たぶん皆さんもそうなんじゃないかなと思っていて。
悩み事とか辛いことがあった時って、そのことだけで頭がいっぱいになってしまいませんか。
そのことしか考えられない、みたいな状態です。
私もたまにあるんですが、道端で人に笑われたとか、ちょっと見下したような態度を取られたとか。
そういうことがあると、すごく嫌な気持ちになりますよね。
その場で終わればいいんですけど、ずっとぐるぐるぐるぐる考えて、頭がほとんどそれで埋まってしまう。
他のことが手につかない、気が散ってしまう。
そういう経験、ありませんか。
私は生まれつきメンタルが強いわけでもないので、結構こういうことがあって、落ち込むことも多いんです。
ただ、そういう時に一つ有効だなと思っている技術があるので、今日はそれをお伝えできたらなと思っています。
上司に嫌なことを言われた日、視点をどこまで広げられるか
たとえば職場で、部長や上司にちょっと嫌なことを言われた。
すごく馬鹿にされて嫌な気持ちになった。
そういうケースを考えてみましょう。
そんなことがあると、もう嫌な気持ちになるし、落ち込むし、そのことだけで頭がいっぱいになる。
これが「絶対的な視点」の状態だと思ってください。
ずっとそれしか頭にないので、ぐるぐる反省してしまって、一向に気分が晴れない。
私の場合は2、3日、平気で1週間くらい引っ張られるタイプなので、まあ、嫌じゃないですか。
でも、これを軽減する方法があります。
それが相対化です。
この部長のケースで言うと、頭の中には部長とその職場しかない状態ですよね。
でも、ちょっと視点を広げてみると、自分にガミガミ言ってきたのは、部長「だけ」なわけです。
職場に視点を広げると、部長じゃない人のほうが多い。
その人たちには何も言われていない。
そう考えると、部長の圧力がちょっと和らぐ気がしませんか。
さらに視点を広げると、その職場もオフィスも、小さな一室、ビルという箱の中の話です。
でもビルの外には、ずっと広い世界が広がっている。
そう考えると、職場もなんだかちっぽけに見えてきませんか。
1分の1が部長だったのを、5分の1にする
頭の中を図で思い浮かべてみてほしいんです。
外枠に線があって、その中に「お金」「恋愛」みたいな文字が書いてある。
それが自分の頭の中の構成要素だとします。
嫌なことがあって、それを絶対化している時というのは、その枠の中に部長の嫌なことしかない。
頭の中が部長の嫌なこと一色で埋まってしまっている状態です。
でも、ちょっと視点を広げて相対化してあげるとどうなるか。
頭の中には部長の嫌なことも確かにあるんですけど、その他に、東京の美味しいグルメとか、この前褒めてくれた同僚とか、恋人とか、可愛い猫とかがいる。
そうすると、その中での部長の存在感ってだいぶ和らぐと思うんですね。
絶対的な状態だと1分の1が部長だったのに対して、いろんなことを相対的に捉えた場合は5分の1が部長。
だいぶダメージ、小さいですよね。
嫌なことに関連していてもいいし、していなくてもいい。
他のものと比べてみる、他の視点もあるよねと考えてみる。
これがすごく精神衛生に良いので、個人的にはおすすめです。
3分間の深呼吸で、視点を宇宙まで上げてみる
プラスアルファで、これは相対化とちょっとズレるんですけど、私自身メンタルヘルスのために瞑想を取り入れています。
瞑想と言っても、インドの高僧がやるような「ザ・メディテーション」みたいなものではなくて、目をつむって3分間深呼吸するだけです。
姿勢を正して、目を閉じて、10秒くらいかけて一呼吸する。
その深呼吸をしている間、呼吸に集中したり無心になったりするのも一つの手なんですけど、面白いやり方があってですね。
自分のお腹のあたりから、だんだん視点が上に上っていく感じをイメージしてほしいんです。
お腹しか見えなかったのが、座禅している自分の姿が頭の上から見えるようになって、それがどんどん上に上がって、家の屋根を越えて、街の中の自分の家が見えて、都道府県が見えて、日本列島が見えて、ユーラシア大陸が見えて、地球の輪郭が見えて、やがて宇宙が見えて地球すら見えなくなる。
想像の及ぶ範囲でどこまでも視点を高くできると思います。
そこまで行ったら、また自分のところまで視点を下げてくる。
そうするとですね、自分を相対化できるんです。
世界のスケールと自分を比べることができて、自分の頭の中で抱えていることって、世界の全部を覆うほどのものじゃないんだなと捉えられる。
それだけで、ちょっと気が楽になるんですよ。
瞑想ってちょっと面倒くさいんですけど、自分はメンタルが強くないと自覚しているので、壊れないうちにやっておこう、くらいの気持ちでやっています。
視点が広がって心が楽になるので、よかったら騙されたと思って試してみてください。
まとめ
- 嫌なことがあると、そのことだけで頭がいっぱいになる状態を「絶対的な視点」と捉えてみると、抜け道が見えてきます
- 職場・ビルの外・世界と視点を段階的に広げていくと、嫌な出来事の占める割合が小さくなっていきます
- 頭の中が1分の1で埋まっていた状態を5分の1にするだけで、受けるダメージはずいぶん軽くなります
- 3分間の深呼吸で視点を宇宙まで上げて戻ってくる瞑想も、自分を相対化する手段としておすすめです
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