面倒でも文脈の共有を省かない
コミュニケーションでストレスを感じるとき、その原因の多くは意外とシンプルなところにあります。「文脈を省いてしまっていること」——面倒だからとつい省いたその一手間が、結果的に何倍もの手間を生んでいるかもしれません。今回は、日常会話からAIのプロンプトまで共通する「文脈共有」の大切さについて話しました。
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円滑なコミュニケーションって、何だろう
毎日いろんな人と会話をしていると思いますが、その中で何か意識していることはありますか?日常会話でもビジネスシーンでも、コミュニケーションの形はさまざまですよね。
でも、すべての会話に共通して大切なことが一つあると思っています。
コミュニケーションは社会生活においてとても重要なもの。
せっかく話すなら、自分も相手もお互い心地よく会話できたらいいじゃないですか。
そのためには、円滑なコミュニケーション——つまりストレスのない会話——が欠かせないと思っています。
「円滑って、具体的にどういうこと?」と考えてみると、シンプルに「話し手と聞き手それぞれにストレスがない状態」なんじゃないかな、と。
ストレスさえなければ、それで十分円滑と言っていいと思っています。
「伝わらない」の原因は2つある
ストレスのないコミュニケーションのためには、まず自分が会話の中でストレスを感じる場面を把握することが大切です。
よくあるのが「言いたいことが伝わらない」という体験。
これには大きく2つの原因があると思っています。
1つ目は、自分の中で情報が整理できていないこと。 整理されていない情報を話しても、自分自身が何を伝えたいのかわかっていない状態です。
情報の整理という作業を相手に押し付けてしまっているわけで、それは少し思いやりに欠けているかもしれません。
聞き手はごちゃごちゃの情報を必死に整理しながら話を聞かなければならず、認知的な負荷がとても高くなります。
2つ目は、文脈を共有できていないこと。 これが今日の核心です。
何について話しているのか、話し手がどういうシチュエーションを頭に描いているのかがわからないまま話されても、正直困ってしまうんですよね。
文脈がないと、どんなに困るか
わかりやすい例を挙げてみます。
駅から近くのスーパーまでの道のりを、誰かに教えてもらうシーン。
相手はその道を知っていて、自分は初めて。
そこで突然「駅を出たら大通りをまっすぐ行って、左に曲がって」と言われても、どっちの出口なのか、大通りはどのくらいの規模なのか、さっぱりわかりません。
でも、GoogleマップやGoogle Mapsの画面を一緒に見ながら説明されたら、同じ言葉でもグッとイメージが湧いてきますよね。
もう一つは、母親との会話。
「佐藤さんの息子が今度大会に出るんだって」と突然言われても、「佐藤さん」が誰なのかわからない。
聞いてみると弟の同級生のお母さんの友人だったりする。
その前提情報がないから、何の話かが全くわからないんです。
最近AIへのプロンプトでも「コンテキスト(文脈)が重要」という話をよく聞きますよね。
これも全く同じことです。
ちゃんと文脈を共有した上で話さないと、伝えたいようには伝わらない。 シチュエーションを頭に描けるようにしてから説明を始めないと、相手はストレスを感じるだけで、自分も結局伝わらないという状況になってしまいます。
面倒でも省かない——自分への約束
実は、これは自分自身への話でもあります。
面倒くさいからと文脈の共有を省いて話した結果、結局伝わらなくて最初から説明し直す——そんなことを何度も繰り返してきました。
省いた一手間が、何倍もの手間になって返ってくるわけです。
「面倒くさい」と感じるからこそ、省かない。 そこを意識することが、円滑なコミュニケーションへの一番の近道なのかもしれません。
これを機に、意識して取り組んでいきたいと思っています。
まとめ
- 円滑なコミュニケーションとは、話し手と聞き手の両方にストレスがない状態のことです。
- 「伝わらない」原因は「情報が整理されていないこと」と「文脈が共有されていないこと」の2つです。
- 面倒だと感じても文脈の共有を省かないことが、結果的にコミュニケーションコストを下げる近道です。