想像力の捉え方
「想像力が大切」とよく言われますが、それはイメージを膨らませる力のことなのでしょうか。今日は、私が最近強く後悔したことから見えてきた、もうひとつの想像力について書いてみます。
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「大切な力」をひとつ挙げるとしたら
ネットや動画を見ていると、「人として大切な力」「社会で活躍するために必要な力」みたいなトピックをよく見かけます。
コミュニケーション力、共感力、人間力、体力。
いろんな能力があって抽象度もバラバラなんですが、もちろん「これさえあれば」というものなんて本当はないわけで、コンテンツを作っている側もそれは分かっているはずなんですよね。
それでも、ひとつに絞ってくれた方が受け取る側は楽だから、あえて一点に絞って語っているんだと思います。
では、あえてひとつだけ挙げるとしたら、皆さんはどんな力を選びますか。
私がパッと思い浮かんだのは「想像力」でした。
今日はその想像力について、少し違う角度からお話してみたいと思います。
想像を「膨らませる力」と「行使する力」
「想像力」と聞くと、多くの人はイメージを大きく膨らませる力を思い浮かべると思うんです。
クリエイティビティの爆発、目の前にないものを少ない情報からイメージする力、真っ白なキャンバスに自分だけの世界を描く力。
そういう、いわゆる「想像を膨らませる力」としての想像力ですね。
でも、私が大切だと思っている想像力はそれとは少し違っていて。
私が大切だと思うのは、「想像力を行使する力」、つまり想像することを実行に移す力なんです。
あえて言葉を作るなら「想像行使力」みたいな感じでしょうか。
膨らませるかどうか以前に、そもそも想像するというアクションを起こせるかどうか。
これがすごく大事なんじゃないかと思っています。
誕生日プレゼントから見える、見えない部分
たとえば誰かが自分に誕生日プレゼントを渡してくれたとします。
何も考えなければ「ありがとう」「嬉しいな」で完結してしまう。
それでも別に悪いわけじゃないんです。
でも、ここで想像力を行使することができたら、見える景色が変わってきます。
デパートのラッピングだからオンラインじゃなくてわざわざ買いに行ってくれたのかな。
冷蔵品で保冷剤がまだ硬いから、会う前にお店に寄ってくれたのかな。
前に好きだって話したものを覚えていてくれて、私の誕生日が今日だってことも覚えていてくれて、その上で予定を立てて動いてくれたのかな。
そうやって考えると、プレゼントそのものよりも、その人が私のために使ってくれた時間や心の動きの方が、ずっと嬉しいものとして立ち上がってくるんですよね。
そしてそれを相手にきちんと伝えれば、送り手側の喜びも深くなる。
行動の表面だけでは見えない部分にまで思考を及ばせること。
これができるかどうかで、関係性の温度がだいぶ変わるんだと思います。
想像力は、思いやりの前提にある
つまり、想像力って思いやりの力なんだと思うんです。
相手のことを考える、見えないところを考える、想像する。
それはきっと思いやりの前提にある行為で、必要なタイミングでちゃんと想像すること自体ができないと、その先には進めない。
そして、想像が及ばない部分は知識で補えばいい。
思いやりの実践例の多くは、すでにマナーや作法として体系化されているわけですから。
知識を頭に入れた上で、その先で想像力を行使する。この相互補完の関係こそが、真の思いやりにつながるのかもしれません。
だからこそ、「ちゃんと想像する力」が大切だと、今は思っています。
向き合う時間がなければ、想像は生まれない
正直に書くと、私はこれが全くと言っていいほどできていませんでした。
大切な人に辛い思いをさせてばかりで、想像が全然及んでいなかった。
それを強く体感して、後悔することが最近ちょっとあって。
ちゃんと想像するためには、ちゃんとその人に向き合って、考える時間を持たなければいけないんですよね。
当たり前のことなんですが、それができていなかった。
何よりも大切で、何よりも自分に欠けていた力だなと、今は感じています。
これを聞いてくださっている皆さんは、今どんな状況に置かれているんでしょうか。
このひとりごとが、誰か必要な人に届いているんでしょうか。
そんなことを想像しながら、今日はこのあたりで失礼しようと思います。
まとめ
- 想像力には「膨らませる力」と「行使する力」の二種類があり、後者の方が日々の生活では大切だと感じています。
- プレゼントひとつをとっても、行動の表面の裏にある時間や思考を想像できるかで、関係性の深まり方が変わります。
- ちゃんと想像するためには、相手と向き合う時間を持つことが前提になります。