なぜ心が痛いのか

失恋したり、誰かに申し訳ないことをしたとき、胸が締めつけられるように痛むことがありますよね。あの痛みって気のせいじゃなくて、本当に痛いらしいんです。今日はその理由を、コーヒー片手にゆっくり話してみます。

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なぜ心が痛いのか

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胸が痛いのは気のせいじゃなかった

今日は「なぜ心が痛いのか」というテーマでお話ししたいと思います。

皆さんも激しい失恋をしたり、誰かにめちゃくちゃ申し訳ないことをしたりして、胸が痛む・胸が苦しいという経験をされたことがあるのではないでしょうか。

実は私自身、今まさにそんな状況にいまして。

完全に失恋したわけでも、諦めたわけでもないんですが、それでもすごく胸が痛いんです。

話している今も、声を明るく頑張ってはいるんですけど、結構しんどい。

せっかくなので、なんでこんなに痛いんだろうというところを、少し調べてみました。

結論から言うと、要因はだいたい3つあるみたいなんです。

脳は心の痛みと体の痛みを区別していない

ひとつ目の理由は、脳が心の痛みと体の痛みを区別していないということ。

失恋などの精神的な痛みを感じているとき、脳は体に怪我をしたときと全く同じ場所、「前帯状皮質」と呼ばれるところで痛みを処理しているそうです。

つまり脳にとっては、振られたショックも骨折の痛みも同じ。

だから脳が「今、重大な痛みが起きているぞ」と体に信号を送ってしまい、それが実際に胸の痛みや重みとして現れてしまうんですね。

面白い研究があって、ミシガン大学のイーサン・クロス教授らが2011年に発表したものなんですけど、望まない別れを経験したばかりの男女40人を集めて、元恋人の写真を見せながら当時のことを思い出してもらい、脳の動きをfMRIでスキャンしたそうです。

むごい実験だなと思うんですが、その結果、悲しみを処理するエリアだけでなく、熱いものに触れて「アチッ」となったときに作動する脳のエリア(二次体性感覚野)まで激しく活性化していたとのこと。

振られた心の傷と、火傷の痛み。

脳にとってはどちらも同じ部屋で処理されている。

「痛い」と思っているだけじゃなくて、本当に痛いんです。

ストレスホルモンが胸を締めつける

ふたつ目は、ストレスホルモンによる自律神経の乱れ。

感情が激しく揺れ動くと、体は一気に「危機モード」に入って、アドレナリンやコルチゾールといったストレスホルモンがドバッと分泌されるそうです。

それによって交感神経が過剰に興奮し、胸の周りの筋肉や血管をギューッと収縮させる。

心臓の鼓動が不規則になったり、胃がキリキリ痛んだりするのはそのせいなんですね。

驚いたのが、過度なショックで本当に心臓のポンプ機能が一時的に低下して、心臓発作のような痛みを起こす「たこつぼ心筋症」、別名ブロークンハート症候群という医学的な病気まで存在するということ。

心と心臓って、本当に直結しているんだなと改めて思いました。

孤立は命の危機、という古いプログラム

みっつ目は、人類が生き残るためのアラート機能だという話。

原始時代、人間は集団で助け合って生きていました。

マンモスがいたり、自然災害があったり。

そんな環境で集団から孤立すること、仲間に嫌われることは、文字通り死に直結する出来事だったわけです。

だからこそ人間の脳は、他者とのつながりが切れそう、もしくは切れたという事態を「命を脅かす最大級のピンチ」として察知し、体に激しい痛みのアラートを出すようにできているそうなんです。

さらに興味深いのが、この痛みは面と向かったコミュニケーションだけでなく、ネット上のつながりでも起こるということ。

UCLAのナオミ・アイゼンバーガー教授らが2003年に行った「サイバーボール実験」では、画面上の他の2人のプレイヤー(実際はコンピューター)と3人でキャッチボールをするだけのゲームで、途中から自分だけパスが回ってこないようにして仲間外れにする、ということをやったそうです。

たかがドット絵のキャラクターに仲間外れにされただけ。

それなのに、被験者の脳の前帯状皮質は、物理的に体を殴られたときと同じように激しく反応したそうなんです。

機械相手のつながりでさえ、消えそうになると痛みの信号が走る

そこまで深い部分でプログラミングされているんだなと、ちょっと衝撃でした。

壊れてしまう前に、ゆっくり休む

つまり、心が痛いというのは本当に痛い。

脳が痛みの信号を出しているから痛いし、行き過ぎるとブロークンハート症候群のような症状まで出てしまうほど。

だから心が痛むときは、無理をせず、本当に壊れてしまう前に休むようにしてください。

和らげる方法としては、温かい飲み物をゆっくり飲んだり、お風呂に浸かって副交感神経を優位にして血管を広げてあげたり。

ゆっくり深呼吸をして、吐く息を長くして心拍の乱れを落ち着かせるのもいいそうです。

あとは「脳が勘違いしてアラートを出しているだけだな」と、客観的に捉えてあげること。

聞いた話だと、痛みって辛い状況だとそれを絶対化して見ちゃうらしいんですよ。

それだけで頭がいっぱいになっちゃうから、他のもっと辛い痛みと比較して相対化するのも効くんだとか。

ただ、私は今のところ、もう少しこの痛みを受け入れたいなとも思っていたりします。

皆さんも、心の痛みにはくれぐれもお気をつけてお過ごしください。

それでは、コーヒーが冷めないうちに失礼いたします。


まとめ

  • 脳は心の痛みと体の痛みを同じ場所で処理しているため、失恋の痛みは「本当に」痛いです。
  • 強いショックでは心臓のポンプ機能が低下するブロークンハート症候群という病気まで存在します。
  • 孤立を命の危機と感じる脳の古いプログラムが、現代のネット上の繋がりでも痛みを発動させます。

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By コーヒーとひとりごと